生きづらいぼくたちが生き抜くために
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はじまり

神経症として10年以上生きてきたけど、ADD(注意欠陥障害)でしたよ。

ぼくは神経症として10年以上生きてきました。

これがなかなか厄介なもので、そもそも「直さなきゃ直さなきゃ!」と思うこと自体が症状の原因になったりします。疲れがたまるとイヤな症状が出るので、基本的に大量に寝ることでなんとかしています。

そんなぼくの「直さなきゃ!」と思う要素に

  • 空気を読めない(相手の感情は分かるが、感情と背景との因果関係が分からない。→相手が怒っていることは分かるけど怒らせない方法が分からない)
  • 集中が続かない(もちろん好きなことなら続く)
  • ミス・忘れ物が多い

なんかがあります。

で、あんまり実生活について言及するつもりはないので色々省略しますが、通院していて自分がADDであることが分かりました*1

スペック落ちだから頑張ってもムリ

ADDだと分かったとき、神経科医氏に「スペック落ちだから頑張ってもムリ」って言われたんですよ。 この時の話では、ぼくが空気読めないって話についてで、「『察する』というパッシブな能力の不足を『考える』というアクティブな能力で補おうとしすぎるせいで、疲れて神経症が症状出るんだぞ」と言った文脈でした。

「察することができないのは『甘え』で、頑張ればいいんじゃないか」問題

ぼくのことを「空気が読めない」と感じるのは近しい人や職場の人(長時間一緒にいるのでボロが出る)くらいです。それどころか、人によっては「気が利く」と言ってくれることすらあります。

全力で最善手を考え続けているからです。

過去の失敗・成功のカタログと現在の状況を照らして「こういう時はこうしなければ」と思った行動を取り続けています。なので、場合によっては「とても気が利く人」と受け取られることもあります。

これが難しい。

「もうちょっと気楽にしていいよ」的な状況が非常に困ります。

「最善手が何か?」くらいは考えることができます(考えても外しますが)

しかし、この「もうちょっと気楽にする」というのができません。この言葉はまったくもって曖昧で、何をどこまで気楽にしていいのかが分からず、結果として大体このフェーズでやらかします*2。僕には世界が「気楽にしていいと言うくせに、気楽にすると怒る」ものとして映っています。

たいていの場合、「多分気を使わなくてもいい項目」を特定して、その項目について気を使うのをやめます。つまり「80点×5=400点」を要求されているのに対して、「100点×4+0点=400点」というアプローチを取ります。御察しの通り、やらかします。

僕が空気を読めるように見えるのは、この「100点を目指すこと(全力を出すこと)」に対する抵抗の少なさに依ります。ぼくはなんの躊躇もなく全力を出します*3。全力で最善手を取るので、限られた環境であればわりあいなんとか辻褄を合わせることができます。

空気が読めない安心感

これまでいつも疑問だったのは「果たして自分は『察する』『空気を読む』という行動ができるんだろうか?」ということです。

結果としてはできてる場面もいっぱいあるんですよ。

そして「ひろきさんは気が利くね」なんて言われることもあります。その一方で、到底気が利いているとは思えないこともあります。

結局「空気を読む」というのがどういうことで、「空気が読める」とは「何を、どれくらいの正確性で」できることなのかが分かりません。結局ぼくは空気が読めるのか読めないのかどっちなんだ!!!

今回、ADDだと診断を受けて一番思ったのが「やっぱり空気は読めていなかったか〜!!」という謎の納得感・安心感です。

うすうす読めていないという自覚もありましたが、なにぶん「空気を読める」という言葉の意味が曖昧すぎてよくわからず、その後続論点である「自分が空気を読めるのか、読めないのか」ということについても、よく分からなかったわけです*4

そこに来て今回の診断のおかげで「空気を読める」という言葉の意味はわからないものの、「自分は空気を読めない」ということが分かって安心しました。

これでもう「自分は空気が読めているだろうか」などと悩む必要もありません。「空気が読めない」ことは明らかで、あとは「では、どうするか?」という問題にだけ取り組み続ければいいんですからね。

空気についてばかり言及してしまいましたけど、注意力のなさや集中力の続かなさ、忘れ物の多さや整理の苦手さなんかについても同じです。

というわけで、元気にADDとして色々やらかしながら生きていこうと思います!!!

*1:ADDとは、ADHDのうち、あんまりウロチョロしないやつを言います

*2:そして悲しいことに、仕事のほとんどはこのフェーズで行われます

*3:だから睡眠時間が長かったり神経症気味だったりするわけですが

*4:ある特性があったとして、その特性が何であるかが分からなければ、自分がその特性に当てはまるのかは分かるわけがありません